筋トレの効果①:太りにくい体質づくりは“代謝の順番”で決まる
筋トレや運動を始めると、まず最初に体が使い始めるのは 糖(ブドウ糖)。これは、車でいう「ガソリン」ですぐに使えるエネルギーです。
筋肉は“エネルギータンク”の役割を持っていて、運動中はそのタンクに溜めた糖(グリコーゲン)を優先的に取り出して使います。
なので筋トレしている間、体の中では蓄えていたカロリー(エネルギー)が使われる状態になっています。
また、食事で入った糖分も筋肉や肝臓にスムーズに取り込まれるため「余分な糖」=脂肪として蓄積される量が激減します。
これが普段と同じ食事量でも太りにくくなる仕組みです。
筋トレの効果②:成長ホルモンが“脂肪燃焼スイッチ”を入れる
筋トレのもう1つの強みは 成長ホルモンの上昇。筋トレのように負荷をかける運動をすると、運動後1〜2時間にわたって成長ホルモンが通常の数倍も分泌されると言われています。
成長ホルモンには
- 脂肪分解を強力にサポート
- 筋肉と肝細胞の修復
- テストステロンの上昇で脂肪燃焼効率UP
という働きがあり、まさに「運動で痩せる理由の中心」。つまり筋トレは、ただ筋肉をつけるだけではなく“脂肪を燃やす体”を作る根本的なスイッチを入れてくれます。
筋トレの効果③:ミトコンドリアが活性化して疲れにくい体へ
筋肉を動かすことで、エネルギー工場である ミトコンドリア が目覚めます。ミトコンドリアの働きが上がるほど
- 疲れにくい
- 太りにくい
- 代謝が落ちにくい
という体質へ変化。
特に肝臓にはミトコンドリアが非常に多く存在し、運動によってその働きが強化されることで肝臓の解毒力・代謝力まで底上げ されていきます。
有酸素運動は“筋トレのあと”が最強の理由
よく質問される「筋トレと有酸素はどっちが先?」
答えは 筋トレ → 有酸素 の順番が最強。
理由は、筋トレで先に“サッと燃えるエネルギー(グリコーゲン)”を使い切ることで、その後に脂肪を燃やすスイッチが入りやすくなるためです。
成長ホルモンとテストステロンが上昇しているタイミングで有酸素を入れると、脂肪の燃焼効率が最大化され、蓄えていた脂肪+溜め込んでいた糖がどんどん分解されます。
結果として、肝臓への負担を減らしつつ脂肪燃焼を加速する“理想の流れ” が完成。
運動は“肝臓を休ませ、再生させる”最強の行動
運動は筋肉を鍛えるだけではありません。
- 血流改善
- 肝臓へ酸素と栄養を届ける
- 老廃物の排出促進
これが全てつながり、結果的に「動く=肝臓を休ませる」
という状態にたどり着きます。
肝臓が元気になると、代謝が勝手に整い、脂肪燃焼効率はさらに上がり、内臓の機能が生き返ったかのように循環がスムーズに。
1ヶ月後、鏡の中の自分が「あ、変わってきた」と感じるのは、あなたの肝臓が元気になった証拠です。
今回は栄養学と体の仕組みの要点だけを簡潔にまとめています。「もっと深く知りたい」「仕組みや根拠を詳しく学びたい」方は毎週更新しているnote栄養学で詳しく解説しています。


